私は現在、保護犬団体から迎え入れた雑種犬を2頭飼っています。迎え入れた当初は、犬のトレーニングなんて誰から教わっても同じ・・としか考えておらず、当たり前のように罰を使うといった方法を保護団体の代表の方やドッグトレーナーに教わり、実行していました。一時的に犬の行動が減るので、結果、人間が罰を使う行動は強化されてしまいます。行動の原理を知らないということが、どれだけ犬を苦しめていたのかと思うと、その時に自分がしたことが悔やんでも悔やみきれません。その後、元野犬だった2頭目は他の犬に吠える・ひっぱる・噛みつくなどの問題行動があり、どうにか罰を使わずにこの問題を解決する方法はないかと考えるようになりました。そして出会ったのが、日本ドッグビヘイビアリスト協会(JDBA)でした。まず「犬」を知ること、「行動」とはなにか。学んだ先にあったものは、「行動は環境によって変えることができる」そして「問題を抱えた犬を苦痛や恐怖から救いたい!!」という思いでした。トレーニングに取り入れている行動分析学は、対人関係にも応用でき、私の生活環境をより良いものにしています。犬はとても賢く素晴らしい生き物です。私たち人間がしっかりと学び、知識を持ち、犬に対しての行動を変えることで、犬により良い世界を作ることができると信じています。これからも学ぶことを止めず、皆様のお役に立てるよう前進していきます。